古峯神社神苑「古峯園」、この庭園内には、裏千家の「又隠」(裏千家の代表的な茶室)を写した茶室「峯松庵」や、中京の名家神野家から茶席と待合が移築され、床柱と落掛には金閣寺の古材を使った茶室「翠滴」、水辺に錦鯉が群れ集う立礼席「静峯亭」など多くの数寄施設をもっています。
この恵まれた環境の中で、全国の名だたる美術館に席主を依頼、さらに著名な道具商、数寄者など多くの協力を得て、まれに見る名品を贅沢に使用したお茶会が始められたのが昭和57年のことです。以来、現在まで27回を数え、ほぼ毎年10月下旬に開かれています。 |
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野趣あふれる待合の風景 |
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自然に囲まれ、日常を離れた別世界での待ち時間は思いのほかに早く過ぎる。 |
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同社の主旨に賛同され、茶会を持たれた美術館は根津美術館、梅沢記念館、常盤山文庫、出光美術館、MOA美術館、徳川美術館、山種美術館、サントリー美術館、五島美術館、樂美術館、富山山美術館、大松美術館、佐野美術館、三井文庫の各館、いずれも収蔵茶道具の質の高さではつとに知られたところです。古峯茶会は茶道の価値と茶会の役割を知り尽くした、まさに人と場所を得た稀有なお茶会といえます。 |
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平成14年の茶会風景、大徳寺塔頭徳禅師住職の橘宗義師担当の薄茶席。茶道に精通する住職の軽妙な話術に和やかな時がもたれた。 |
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